手のひら見つめ続けるヒナの視線を遮った。

 俺はどうせバカだから何を言ったって変わらない。

 「掌ばっかみるな。つまらねぇだろ。あと死ぬな。生きろよ」

 「モノクロの毎日に喜びがみいだせない」

 「とりあえず向日葵育てろ。それが喜びになる」

 「…やってみる」