人の心を透視したかのごとく呟く彼は、去年俺が植えた向日葵の芽をハサミで落としていた。 なにが楽しいのか、それとも楽しくないのか、彼は落とした向日葵の芽を拾いあげた。 「ヒナ、お前それ外でするなよ。悪趣味すぎる」 ヒナこと雛鳴(ひいな)は当たり前のように俺の背中を蹴った。