孤独は嫌いだ


 ガラスのハート等と生やさしい意味不明な言葉を使わせてもらうと、つまりは彼の心がまさにそれ。

 脆く儚くありながら美しい。

 綺麗なものは壊したいと彼の言葉通り、私という人間はその美しいガラスのハートを釘バットで殴打しても良心は欠片も痛まない。

 だが、それではいけなかった。

 一応言えば忠誠心などない。

 執事であるまえに私は人だ、年下に媚びへつらうことは出来ても自分のプライドは守らせてもらう。

 護りたいだとか、力になりたいだなんて言葉は汚物だ。

 そんな口先だけの言葉を私は使わない。

 でもやはり、同じようなことは思ってしまうわけで、そのどれもが彼を傷つける。