「いつからいた?」 「さっき。コーチが呼んで来いってうるせーから。」 壁に隠れていたのはともだった。 「……美和のことなんで泊めた。」 「…電話きたからだよ。とくに理由なんてねーよ。」 早く来いよとともは言うとグラウンドに戻って行った。 美和に気持ちを伝える日は来るのか…… 今のままじゃ無理だと思った夏の暑い日のことだった。