「淳ちゃん、どうしたの、その怪我」 あたしは思わず淳ちゃんに駆け寄っていた。 淳ちゃんはおでこから血を流し、腕は青紫色に腫れていた。 「どうってことねぇよ」 淳ちゃんは舌を出しておどけたように笑う。 「どうってことなくない! すごく血が出てるじゃん!!」 「これくらい、問題ねぇよ」