金髪はおもむろにあたしの腕を握った。 振り払おうとしても、男の力には敵わない。 「どうやらお前らは神木と内通してるみてぇだな」 内通なんてものじゃない。 あたしは……あたしは、隼人の彼女だから。 だけど、この世界に戻りたくないのは、他ならぬ隼人自身。 だから、あたしは決して口を開いてはいけない。 「……りません」 あたしの声は震えている。 そんなあたしに、 「あぁ!?」 金髪はさらに凄んだ。