「へえー!ここが食堂かあ。」

私とヒヨちゃんがお昼ご飯を食べにきたところは、使用人専用の食堂だった。


「作る人は、交代なんだよ~。10人組で1グループ。月ごとに交替するんだ!」

「なるほど~。そうやって仲良く暮らしてるんだ。」

「うん。皆仲いいんだ!おっきな家族みたいなんだよ~」

「そっかー。いいな、そーゆーの・・・」

羨ましい・・・・・


「ん?ヒカリちゃんも今日から家族の仲間入りだよ?」


えっ!?


「いいの?私、買われた身なのに・・・」

「だって同じ使用人でしょ?仲間入りは当然だよ。」

「ヒヨちゃんっ!!」

嬉しい。嬉しいよお・・・


私はヒヨちゃんに抱きつく。

ヒヨちゃんは抱きついた私の頭を優しく撫でてくれた。


「・・・それじゃ、皆にあいさつしよっか。」

ヒヨちゃんの優しい言葉にコクンと頷く。


ヒヨちゃんは私を、前の方に案内してくれた。


「ヒカリちゃん、頑張って。」

ヒヨちゃんはそう囁くと、隅の方へささっと行った。




・・・・よし!


私は気合を入れた。