「今日、ナオ様の婚約者のアンリ様が来るのよ。」

「ええ!?」

婚約者さんが来るんだ!!


「・・・・いや、正確に言うと、アンリ様今日からナオ様の隣の部屋に住むの。」

「えええ!?住む??!」

初耳だ!!

なんでナオ様言ってくれなかったんだろ?


「・・・・・・・ん?隣の部屋に住むってことは、もしかして・・・」

私はふと思い至った。

「ナオ様と、その、イロイロやっちゃうんでしょうか・・・」

「まあ、そうよねえ。きっと、愛を育むのよ。」


「・・・・そうですよねえ・・・」

私は神妙な顔で頷いた。

「どうしたの?ヒカリ。そんな顔して・・・」

「いや、昨日のナオ様の態度からして、なんだかアンリ様を愛してなさそうだったので、意外というか・・・」

なんか、唐突な気がするんだよね。


「・・・・ああ、ヒカリ、わかってるじゃない。」

「へ?」

わかってる??


ヨウコさんが、ため息をついた。




「問題は、ナオ様なのよ。」