守ってくれますか?

「な、ななななんでっ・・・・・」

あわあわと呟く私に、ヒカルはにっと笑った。


「俺、アンタがヒカリ連れ出したの見たからさ。心配で、先回りしてベッドの下に隠れてたってわけ。」

「どんなわけよ・・・・」


というか、つまりコイツ、私達の会話、全部聞いてたってことよね?

うっわぁ・・・恥ずかしい///



「よく、自分の気持ち隠したな。お前。」

「・・・・・・・・え・・・・・・・・・・」


なんで気付いて・・・・



ヒカルは柔らかく微笑み、私の頭をポンポンと撫でた。




その、優しい、大きな手のひらに――





心臓が、高鳴った―――






「気付くさ。俺ら、同類みたいなもんだからな。」

「同類?」

「そ。絶対に実らない恋を、諦められないでいた同士。」

「え。」


あなたもなの・・・?


ヒカルはフッと、大人びた笑みを浮かべた。


「アンリも俺も、頑張ったと思うぜ。」



この人が恋をしたのは、もしかして――