守ってくれますか?

その一言は、私の心を揺さぶるには、充分だった。


ナオ様の幸せ。

それは、私と結婚することなんかじゃない。

ヒカリといること。ヒカリと結ばれる事。


痛いほど、分かった。

ううん、分かってた。




だから・・・・・・




「私、頑張ったよね・・・・?」

「うん。超頑張ったじゃん。」



バッと立ち上がった。

なんで、返事が返ってくるの!?

無人になったんじゃなかったの!?


慌てて部屋を見回す。



ベッドの下に何かが潜んでいるらしいことがわかった。

ベッドの下を凝視する。



すると――





「あー。ここ狭かったー!うはーっ!気持ちいい~♪」


ベッドの下からのそのそとヒカルが這い出てきた。



「ひぃっ!!!」

「え、何その声。ひどくない?」


なんでアンタがいるのよーーーっ!!!