守ってくれますか?

「だから、ナオ様が嫌がっているのを分かっていたのに、纏わり付いた。あなたに嫌がらせをした。

――ねぇ、ヒカリ。」



アンリ様がそっと私を呼んだ。

私はアンリ様を見たけれど、思考はストップしている

頭の中では、カバがヒップホップを踊り始めた。
けっこう上手い。

そこにカラスが乱入。

カバとカラスが乱闘騒ぎを始めた。




「私は分からないの。“綺麗な王子様”が好きだということは、ナオ様も好きだということにはならないでしょう?

私は・・・・・どうすればいいの?」




カバがジャンプする。

カラスがひらりと避け、クチバシでカバの腹をつつく。

今のところはカラスが優勢――




「私は・・・・・ナオ様と結婚するべき?」





カバがカラスに体当たりをかました。

カラスががっくりと気絶した。

可愛そうなカラス――

カバは狂喜している。








「・・・・・・・なんてね。」



突然、頬に痛みがはしった。

ハッとする。