守ってくれますか?

カー君とシオンが立ち上がった。


「アンリ様。これ以上ヒカリに何かすると、ナオ様が黙ってませんよ?」

カー君が低い声で言う。


「アンリだっけ?ヒカリに卑怯なことしたら、許さないから。」

シオンが射るようにアンリ様を睨みつける。


「身分の低い凡人達は黙っていなさい!ただ、話をするだけよ!ヒカリ、早く来なさいっ!!!」

アンリ様が甲高く叫ぶ。


私は黙ってアンリ様の後についた。



カー君、シオン・・・2人共、アンリ様にそんな態度とるなんて、バカだよ。




「「ヒカリッ!!!」」

2人の必死な叫びがハモる。



私は2人に微笑んで見せた。


「大丈夫。大丈夫だから・・・・・。ありがと、ね。」



笑みを消し、出口に向かうアンリ様を追う。







―――ちょうどいい。




私はフッと微笑を浮かべる。





ナオ様に告白するって言って、ビックリさせてやろうじゃんか!