私の声に、シオンとカー君が私を見る。


「あ、ヒカリ!おっはよ~」

「ヒーちゃん!おはよっ」



で、2人して私を手招きした。

私は頷き、2人に近づく。


近づいてみると、シオンが“助かった”というような笑顔を浮かべていた。

さっきのぎこちない動作といい、この笑顔といい・・・

シオン、本当にどうしたんだろう?



「ヒカリ。ココで一緒に食べよ!」

シオンがニコニコと言う。


「うん。そうしなよヒーちゃん。」

カー君はふわりと微笑んだ。


「あ、うん。じゃあ、そうさせてもらうね。」

私は2人の横に陣取った。


「シオンとカー君って仲良かったんだね。」

私はいただきます、と手を合わせた後言った。


「うん。この前、ヒー君も交えて話して、仲良くなったんだ。昨日も色々話したんだ。」

「へぇ~。」


私の知らない間に、交友関係が築かれていたんだ。

ヒカル、いつの間に・・・さすが、やるなぁ。


ご飯を口に運びつつ、シオンを盗み見る。



そして・・・・・・


あやうく、お茶碗と箸を落とすところだった。




だって、シオンが、カー君のことを熱い視線で盗み見てるんだもん!