守ってくれますか?

親父の女癖について考えていると、親父の寝室に着いた。


コンコン

俺が2回ドアをノックする。


「・・・・・・誰かしら?イイところだったのに。」


最後のは聞かなかったことにしよう。


「ナオです。王、レイン様がいらっしゃいました。」


「レイン?ちょっと待て。すぐ行く。」

「そんなぁ・・・もう行っちゃうんですか?」

「大丈夫だ。今日のうちにもう一度・・・な?」

「はいっ・・・・・/////」




・・・・・・親父、いい加減にしろ・・・・・・

母さんというものがありながらっ!!!

何が『大丈夫』なんだっ!!!!!


イライラしていると、ドアが開いた。



親父がスッと出てきた。


40代とは思えない美貌。若々しさ。


非情な美しい国王――リュウ・ロストが俺達を真っ直ぐに見据えた。




「レイン様。ご用件はなんですか?」

厳かな声。


「話がある。少々長いのだ。どこか、違うところでしたい。」

何の感情も含まない、事務的な口調のレイン。



「そうですか。では、客室にしましょうか。あそこはめったに人も来ませんし。」

「ああ、そこでいい。案内してくれ。」

「わかりました。」