守ってくれますか?

私はまた、アンリ様の部屋に戻されるのかな?


そんなの・・・・・嫌だよっ・・・・・・・



アンリ様は、私を睨みつけた。

“憎悪”が、私に突き刺さる。



そんなに、私は憎まれてるの?

なんで?


私とナオ様は、何にも無いのに―――



震えだしそうになる体を、必死で抑えていると・・・・・



「アンリ、用はなんだ。早く出て行け。」

ナオ様が、私の前に立って、低い声で言った。


「・・・・・・・・~~ッ!!!・・・」

アンリ様が悔しそうに呻く。


ナオ様、なんでそんな態度とるの?

駄目だよ―――

私、自惚れちゃうじゃんか。

ありえないのに。





アンリ様は、深呼吸してから言った。

「ナオ様、お願いがあるんですの。」


「なんだ。」

ナオ様が面倒くさそうな声を出す。




「今夜、私を抱いてくださいまし・・・・・。」



アンリ様が、熱を含んだ声で言った。