レインは眉間にしわを寄せる。


「他の理由も言え。さもなければ・・・」

レインがフッと真っ黒い笑みを浮かべ、殺気を出す。

「・・・わかっているよな?」


ひぇっ!!!ちょっ、怖いっすレインさん!

っつーか、コレ、脅しだよね!?私脅されてるよね!?


言わないと私が殺されそうな雰囲気・・・。



仕方ない・・・・・。

ここは、意を決して言おうではないか。
まだ死にたくないもん!


すぅっと息を吸い込む。

レインを真っ直ぐに見つめる。


気合い!気合いっ!!!

そして・・・・・根性っ!!!







「私・・・他に好きな人がいるのっ!!!」









搾り出した声は・・・情けないけど、ひどくかすれていた。







時間が、止まったかのように・・・一瞬、誰も口をきかなかった。


そして――


「「「「えーーーーっ!!!」」」」

シオン、アイン、ハレス、ビローが同時に叫んだ。