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ざざ・・・・・ん



静けさが、辺りに漂っている。




――逝ってしまった――




涙が、頬を伝った。


たった、数時間一緒にいただけなのに・・・


私を泣かすなんて、上等だよ、ロゼ。

超上等。最高だ。


空に向けて、微笑んだ。精一杯、強気に。





――――――あれから・・・・


数十分・・・いや、数時間?

時間の感覚が完全に麻痺してしまった。


長いようで、短くて。
短いようで、長くて。


そんな、よくわからない間・・・ロゼと遊んだ。


幼い子供に戻ったみたいに、無邪気に。

私も、ヒカルも、ロゼも・・・そして、レインまでもが。

幼い子供みたいに、がむしゃらに、楽しく遊んだ。

皆、明るく笑った。


そしてその後・・・・・・


ロゼは、にっこり微笑んで「さよなら。」と、静かに告げた。

風が吹き・・・砂が舞って、目をつぶったら、ロゼは消えていた。