守ってくれますか?

だが俺はスッと避けた。


「チッ」

ヨナが舌打ちする。

「お前もなかなかに面倒くさい奴だな。素早い。」

苦々しげにヨナは俺を見る。


そして突然、奇妙なことを言った。

「・・・・・・・お前も、ヒカリが好きなのだろう。」

「な・・・んでそれを・・・・・」


俺、言った覚えなどないのだが・・・


「否定しないのか。・・・やはりな。」

「なぜ・・・」

「忠実だったお前がコロリと変わったとすれば、原因は女だ。で、ヒカリだと思った。魔神に会ったことは無いと思っていたからな。」

「・・・・・そうか・・・だが、それだけで・・・・・」

「ヒカリを見る眼差しが、違っていたからな。分かりやすかったぞ。」

「・・・・・・・・・・」


俺、そんなに分かりやすいのか?



「・・・それに、ヒカリは、誰にでも好かれるからな。」

皮肉っぽく響いたその言葉。


ヨナの顔は、憎しみに歪んでいた。


「どうして・・・・・・・私は、好かれないんだろう?」

小さな小さな呟き。


「あぁ・・・憎らしい。」



ドクンッ

心臓が嫌な音を立てた。



ヨナの漆黒の瞳は、憎悪に燃えているように見えた。

歪んだ顔は、鬼のように見えた。