ほっとしていると・・・


「でも、ちょっと困ったことになってたんだよな・・・」

ボソッとヒカルが呟く。

困ったこと?

「どーしたのさ。」

「いや・・・それがさぁ・・・ヒカリを、漆黒の神の仲間に入れようとしてるみたいで・・・。」

「はぁ?」

嘘でしょ・・・


「本当なのか?ヒカル。」

「ああ。ハレスと意思疎通したから、本当なんだけど・・・。」

「?? なんか問題でもあんの?」

「や、ちょっと考えたんだけどさ・・・。仲間に入れようとしてるっつーことはさ、ヒカリが本拠地に行ったら相手の思う壺かなーと・・・」


あー・・・・

私、仲間に入れられるとか、信じられないから、そんなこと考えつかなかったや。

確かに、そうだよねぇ。


・・・・・でも。

「問題ないよ、ヒカル。私、捕まらないし!捕まる前に、やっつけちゃうんだから!」

私は不敵に笑った。

「私が負けるわけないし?」

「その自信はどこからでてくるのやら・・・・・ま、でも、ヒカリだし。問題ないか。な?ナオ。」

「ああ。そうだな。もしもの時は守れば良い。」

「うんうん。じゃ、先に進むか~」



―――そうだよ。私が、私達が、そう簡単に負けるわけないじゃん!


大丈夫。


私には、今はいないけどシオンも、ヒカルも、ナオ様もついてるんだから!

ちゃんと、信じてるんだから!!


だから、絶対、大丈夫なんだから―――――。