守ってくれますか?

そうハッキリ思ったら、体中が熱くなった。



ううううう~~~~・・・・・



ダメだって、わかってるのに・・・・・。


私とナオ様じゃ、身分不相応だ。私はナオ様に買われた身なのだから。


・・・・・それなのに。


私のことを、見て欲しい、私を好きになってもらいたいと思うなんて・・・・・図々しすぎる、




だいたい、ナオ様には、婚約者がいる。

正式な婚約者の、アンリ様がいる。

アンリ様はナオ様のことが好きみたいだし・・・・・
きっと、2人は結婚するんだ。


そう思うと、きゅうっと胸が苦しくなる。

哀しくなる。






―――・・・あぁ、ダメだ・・・・・。


今はそんな、私のバカバカしい感情なんかより、もっと考えるべきことがあるはずなのに・・・・・


なんで・・・・・こんなに、胸は苦しいの?


この思いは、報われないから?

私の“好き”はナオ様にとって、迷惑だから?

ナオ様は、アンリ様と結婚してしまうから?



・・・・・・きっと、全部だ・・・・・・・。




この思いは・・・とても、切なくて、苦しいね・・・・・。