「はぁ?マジかよ。お前、気付いてねぇの?ありえねー。」

ヒカルが眉間にしわを寄せる。


「・・・・・・・・気付いてない?」

私も眉間にしわを寄せる。


何に、気付いてないわけ?



ヒカルはじぃっと私を見つめる。



「・・・・・・リヨンの言葉、忘れたのか?」


「リヨンの、言葉?」



私は目を閉じ、考える・・・・・までもなく、言葉が頭の中に響いた。





――・・・・・【魔の国】に希望は無い。

――頼むぞ・・・・・・。






・・・・・・・・・・・・・・・あぁ・・・・・そうだった。




「私達、頼まれたんだったね。」


【魔の国】に、希望を与えられるように・・・頼まれたんだよね?

それが・・・あの2つの言葉の意味なんだよね?




それなら・・・・・

それならば―――




答えは、一つ。