「ループ魔法を、もう仕掛けていましたか。さすがは“賢者”ですね。」

驚いたようでもなく・・・淡々と言うゼロ。


「そう言われると、てれるのぉ・・・///」

リヨン、この状況で、てれないで・・・・・・



「さぁて、ほらほら、さっさと入るのじゃ!」


「え?」

「わ、わぁ!」



幼い私とヒカルは、穴の中に落ちていった。

リヨンが操ったみたい。



これは記憶だから・・・私も落ちていく。



そして・・・リヨンも。





「フウ、後は頼んだぞ!ゼロを、しばらくの間足止めしておくのじゃ!」

落ちているとき・・・リヨンの、老人らしからぬ凛とした張りのある声が聞こえた。
















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「うー・・・ん・・・・・」


幼い私の、うめき声が聞こえた。