守ってくれますか?

ゼロはレインをじぃっと“観察”した。


「・・・知っているのですね。レイン様からお聞きになったのですか?」

何を?


「おお、そうじゃ。レインが話してくれたぞ。おぬしの“真実”を。」



ゼロの、真実?


――“本当の”人間ではない――


ゼロは、“本当の”人間ではないというのが、真実?




「で、どうなのじゃ?それはおぬしが思うておることかの?」

「違います。レイン様が思っていることです。」

「では、おぬしの意見は?」

「私に、意見などありません。心も意思も、無いのですから。」


心も意思も無い?

それってまるで・・・・・・


・・・・・・・・・・・・ロボットみたい・・・。




「そうか、そうじゃった。とりあえず、レインはクウとフウが愚かだと思うておるのじゃな?」

「はい。」

「そうか・・・わしは、レインが1番愚かだと思うておる。」




・・・・・レインが、1番愚か?

なんで?





「なぜです?」


ゼロが、無感情に問う。