守ってくれますか?

「ママぁーーー!!!!」

幼い私の絶叫。


「パパ、ボートとめて!!とめろよ!!!!」

ヒカルの必死の叫び。


パパは無言で、ボートを前へと進める。



私は、唇を噛んだ。強く。





なんて―――

なんて、残酷なんだろう。

漆黒の神の一人であるゼロに、一般人のママが敵うはずない。


それなのに・・・・・

ママは、私とヒカルのために、真っ向から向かって行った。


私とヒカルの、未来のために・・・――――







「・・・・・・・あぁっ!!!」



ザッパーン!!!!!!







「いやだ・・・ママぁーーーーーーーーー!!!!!」


「クソッ!!!なんでっ!!!!!!ママ、ママ、ママ!!」








――あぁ・・・ママが、海に落ちた・・・・・・・・・・