守ってくれますか?

レインが冷たい声を出す。

「ほぅ・・・もう、超能力が使えるのか。お前は、意思疎通能力をもっているのだな?」


《いしそつうのうりょく?なにそれ?ヒカルはしらないけど?》

ヒカルがこてんと頭を傾かせた。

可愛いっ!!!


「知能は、まだ赤ん坊ということか。だが・・・随分と強い力をもっているな。リヨン、お前は知っていたのだな?」

「おお、わしは知っておったぞ。もっとも、ここに来る直前に知ったのじゃがな。」

老人は無表情に言う。


「そうか。では、女の方は、どんな力をもっているのだ?」

レインが幼い私に近づく。



・・・・・私はその時、初めてレインの顔を見た。


整った顔。
漆黒の神。

そして・・・


何の感情も映さない、あまりに冷たい、漆黒の瞳―――。




・・・・・コワイ・・・・・・・・・・・・



幼い私も、今の私も、恐怖にブルブルと体が震える。



《いやーーーーーーーーーー!!!!!!!!》


幼い私の絶叫。

それから・・・


バキッ ベキッ ボキッ




不吉な、骨の砕ける音が鳴り響く。