守ってくれますか?

レインが笑ったことは他の6人にも以外だったらしく、皆目を見開いた。


「なんだ?俺だって笑うことぐらいあるぞ。」

レインは当たり前のようにさらりと言い切った。


だけど・・・・・

声には、何の感情も含まれて居なかった――





「・・・さて、それよりも。どちらを殺す?」


レインは、あまりに残酷なことを・・・・・
さっきと同様に、当たり前のようにさらりと言った。

そこには、哀れみさえも、なかった。
何の感情もない、非情な声だったんだ。



《へぇ。おとーさんたちがいってた“守る”ってゆーのは、ころさせないってことだったんだ。》


・・・・・・これはっ!!!


ヒカルの声!!!!





意思疎通能力が・・・もう、使えたの!?






《えー!ヒカリもまだ、しにたくないよぉ!!》


なっ!?

私まで・・・いや、違う。



ヒカルは、意思疎通能力を使って、私にもしゃべれるようにしたんだ。



だけど―――


そんなことが、赤ちゃんのヒカルに、どうしてできたの!?