守ってくれますか?

「それは、あたしが“魔神(マジン)”だからだよ。」

「“魔神”?シオン、何それ。」


「えっと・・・魔を統べる者?」


・・・・・・・・・・・・疑問系っ!?



「絶対的な魔力を持つ、神に等しいとさえ言われる最強の魔女。それが魔神。」

そう、ヒカルが面倒くさそうに言った。


「自分のことだろ?説明できるようにしろよ、シオン。」

「や、だってさ・・・それじゃまるで、あたしが凄いみたいじゃん・・・」

「いや、凄いんだって。実際。」

「そんな事ないのに・・・・」

「そんな事あるからっ!!自覚しろっ!!!」



・・・・・また漫才してる・・・

好きだなぁ。



って、いやいやそれより・・・・・・



「シオンって、そんなに凄いの?」


「凄くないよっ!!」
「凄いからっ!!!」




シオンの答えにすかさずヒカルのツッコミが入る。



・・・・・・やっぱ漫才だ・・・