守ってくれますか?

「だから違うって・・・」

言いかけて、ヒカルは口をつぐんだ。


そして、私の頭をくしゃくしゃっと乱暴に撫で繰り回した。


「ちょぉー!ヒカルひどっ!!髪の毛ぼさぼさになったよ!?」

軽くヒカルを睨んでやる。


けどヒカルは、そんなのお構いなしで、ニヤッと笑った。

「ばーか。隙があったヒカリが悪い。」


なっなっなっ!!!


「なにおーっ!!!!」



むっかつくー!!!





「2人してヒドイ・・・あたし、仲間はずれ・・・」


ぽつりした呟きを聞いて、声のした方を見ると・・・



シオンさんが、体育座りをして、“の”の字を指先で書いていた。





「・・・・・シオンさん?」


「・・・・・・・・・・・はい・・・」


ずーんと、沈んだ声。


え、どーしよ・・・

ヒカルを見れば・・・



やれやれと、首を振っていた。


え、何その扱い・・・