守ってくれますか?

「・・・完了!」


ヒカルが明るく言う。



「・・・・ん?終わった?」


私も正気に戻る。




「成功した!よかったよかった!!」


「当然だよね♪」


「・・・いや、そうでもなかったぞ。ヒカリ、寝そうになってたからな。」


「えぇ!?マジで!?」


「マジ。正直ビビッたぜ?」


「うっわぁ・・・私って図太いねぇ。」


「・・・・・図太すぎだろ。」


私とヒカルの間に、笑いが弾ける。








――――・・・さっきのは・・・



いわゆる、“超能力”ってやつだ。





・・・私とヒカルは、幼い頃から、超能力があった。


たぶん、生まれた時からあったんだと思う。






そして、私達の“力”が“超能力”であることに気づいたのは、11年前のこと・・・―――――