「ははは、何泣いてんだよ。」


ヒカルが私に近づき、そっと涙を拭ってくれた。



「・・・ありがとッ・・・・・」


私がへへへと笑って言うと、ヒカルもにっと笑ってくれた。



「どーいたしまして。」


二人で顔を見合わせ、笑った。




――・・・バン!!!!!!





いきなり、ドアが開いた。



反射的にドアの方を見る。


すると、そこにルリとカー君とシュウ様が立っているのが見えた。




ルリは怒りの形相で。

カー君は困りきった顔で。

シュウ様は頭の上に《?》マークを浮かべて。




ヒカルはそれを見て、はぁっとため息をついた。



私はナオ様と顔を見合わせた。


・・・どうしたんだろ?