守ってくれますか?

途端、デブ男の猛烈なキスが始まる。


だらだらと、デブ男の唾液が口に入ってくる。







・・・良かった。本当に、良かった。



このキスが、私のファーストキスじゃなくて、良かった。





ねぇ、私のファーストキスは・・・




『なぁ、“恋人ごっこ”しようぜ。』







ヒカル、あんただけだよ?



“恋人ごっこ”も、役に立ったよ?










――激しく、汚らしいキスの最中に、私はヒカルとナオ様の顔を思い浮かべていた。



・・・そうしたら、どうしようもなく、切なくなった。


涙が、溢れてきた。





・・・理由は、わかっている。


でも、涙は止まらない。