守ってくれますか?

私とカー君が慌てていると、ドアが、開いた。


「・・・ナオ様。失礼いたします。」

アンリ様が入ってきた。


そして、すぐに私を見つけ・・・

“憎悪”の瞳を私に向ける。

絶対零度の、蔑むようなその瞳に、私は立ちすくむ。



そんな私とアンリ様の間に、スッとナオ様が入ってくれた。


・・・ほっ・・・



「アンリ。何の用だ?」

ナオ様が、低い声を出す。


「・・・ナオ様に、お会いしたくて・・・」

アンリ様が、甘い声を出す。


その、声の変わり様に私は、背筋が寒くなるのを感じた。




・・・私は、とことん憎まれているのか・・・


改めて思い、ふっと苦笑した。




・・・・・憎まれている事ぐらい、わかっているのに。何動揺してるの?ヒカリ・・・