「あのね、ヒカリちゃん。シュウ様ね、昨日は違う女の人と、キスとかイロイロやってたんだよ。」


そっと、本当にそっと、ヒヨちゃんが呟く。


「なにそれ!!!本当なの!?」

「・・・うん。ホントだよ・・・・」


なにぃ!!!

「許せん!!!ソレってつまり、弄んでるってことでしょ!?ありえないよっ!!!!最低!!!!!!」

「そ、だよね。最低、だよね。・・・・それなのに・・・」


ヒヨちゃんが虚ろな瞳から、涙をこぼした。


「なんでっ、私は・・・私はっ!!!!」


ぽろぽろぽろ。

ヒヨちゃんの瞳から、涙は次から次へとこぼれていく。


「ヒヨちゃん?・・・どうしたの?」

なんでそんなに、泣いてるの?





「なんで、諦められないの!?思い続けるの!?
なんでっ?なんでっ?
どうして?」


ヒヨちゃんが静かに呟き続ける。


・・・・きっと、シュウ様達に気づかれないようにしてるんだ。




・・・キスはまだ、続けられている。