守ってくれますか?

「ここって、騎士団の為の馬がいるの。その馬たちって、すっごい速いんだ!
だから、その馬に乗せて行ってもらうのは?」

速い馬に、乗せてもらう?


「・・・いい!!それ、いい!!!!」

おお!!
ヒヨちゃんナイス!


「・・・・あ。でも、それだと、馬に懐いてもらわないとダメだね。」

「・・・ん?確かにそうだねえ。」


「ん~・・・。それだと、馬の世話係をやんないとだね。」


「・・・馬の世話係?」

「うん。騎士団の馬はどの馬も誇り高くて、人に懐きにくいから・・・
せめて世話係やんないと・・・・

それでも、懐かないかもしれないんだよねえ・・・。」


「・・・難しそうだね。」

「そうなんだよ・・・
それでも、やる?」


「もちろん。やるよ。」

私は不敵に笑ってやった。


誇り高き、懐きにくい馬?

上等。

懐かせてやるよ。



「私、絶対懐かせるね。だから、世話係には、どうしたらなれる?」

私はにっこり笑う。


「・・・・あ、うん。ヨウコさんお願いしてみるね。
ヨウコさん、使用人のリーダーだから・・・」


「ありがと、ヒヨちゃん。」


私はヒヨちゃんに微笑んだ。