「・・・でも、ヒカリちゃん。」
「ん?」
「ここからフォーナタウンまでって、けっこう距離あるよ?」
「・・・・・どれくらい?」
「約1000キロ。」
ぐはっ!!!
「私、1000キロ全力疾走する自信ない・・・」
「いや、ヒカリちゃん。走っていくには無理があると・・・・・」
そんなっ!!!
「でもでも!私、他の手段なんて無いよ!!」
「お金、持ってる?」
「全く持ってない。一文無し。」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
ああ・・・・・
私とヒヨちゃんの間に沈黙が!
「・・・・・・・・・・・あ!!」
ヒヨちゃんが何か思いついたらしく、手をパンッと叩いた。
「これはどうかな?」
ヒヨちゃんの顔は、明るかった。
・・・なんだろ?・・・



