「ううん、ヒカリちゃんは悪くないよ。」

ヒヨちゃんが、ふわりと笑った。


「本当に、ごめんね?メイドとか執事でも、契約してても逃げる人がいるから・・・。」


「えっ!!逃げる人いるんだ!!!」

「うん。それも、けっこうな数、ね。」


「うわあ~。それじゃあ、買われた私疑うの、普通だねえ・・・」

「・・・・ごめんね・・・」


「いいっていいって!それより、教えて?行き方。」

「うん!私、全力で協力するね!!」

ヒヨちゃん!!


「ありがと~」

「当然!」


ヒヨちゃん最高ー!!!!


「で、行き方なんだけど・・・・地図書くね!」

「よろしく!!」


ヒヨちゃんは横のポケットから、白いメモ帳と、ボールペンを出して、スラスラと地図を書いていく。


「・・・・ん。まあ、こんなもんかな?」


ヒヨちゃんが私に手渡した地図は、細かい所までしっかりと書かれていた。


「わあ!ありがとう!!」

すっごい使えそう!!!