「どういう、意味?」

「だから!ヒカリは買われたんでしょ?
それで、そんな身なのが嫌だから家に逃げようとしてるのかって、聞いてんの!!」

ヒヨちゃんがイライラと説明してくれた。


・・・ああ、そういう意味ね・・・


「違うよ、ヒヨちゃん。私は逃げるために自分の家に行きたいんじゃない。」

「じゃあ・・・・」


「守る為に、行きたいの。」


私は微笑むと、ヒヨちゃんにルリのストーカーのことを話した。


話し終わると、ヒヨちゃんは顔を真っ赤にさせていた。


「・・・・ヒヨちゃん?大丈夫?」


「ご、ごめんなさいっ!!!!」


ヒヨちゃんがいきなり、べこんと頭を下げた。



「ひ、ヒヨちゃん!?頭上げて!頭上げて!!」

ヒヨちゃんはそろそろと、頭を上げた。


「本当に本当にごめんね、ヒカリちゃん・・・。私、疑って・・・・・」

ヒヨちゃんは眉を八の字にさせ、目には涙まで溜めている。


「ちょっ!!ヒヨちゃん!!そんな顔しないで!!
ヒヨちゃんが悪いわけじゃないから!
理由言ってなかった私が悪いだけだから!!」


私は必死だ。