皆タフなんだなあ・・・・



「・・・・あ!そういや、私ヒヨちゃんに聞きたいことがあったんだ!」

忘れてた!!

「なになに?」


「あのさ、ラナー地区のフォーナタウンへの行き方って知ってる?」

「知ってるけど・・・」


「やった!それじゃ、行き方教えてくれる?」

よかった!これでルリを守れるはず!!


「なんで?」

「・・・へ?・・・・」

ヒヨちゃんの冷たい声にドキリとする。


・・・ヒヨちゃん?


「なんで、教えなきゃいけないの?」

「なんでって・・・行きたいから、かな・・・」

「なんで行きたいの?」

「それは、私の家があるから・・・・」


私が最後の言葉を言い終えると、ヒヨちゃんが冷たい瞳で、私を睨んだ。


・・・・・ヒヨ、ちゃん?


「逃げるの?」


ヒヨちゃんの言葉の意味が、つかめない。


・・・逃げる?・・・