…ゆりちゃん…
「…ゆりちゃん…て…」
何度も聞いたことある…
…たしか…
レナのーーー
唯一の女友達ーーーー
とってつけたように
彼女の連絡先だけ…
まるでーーーー
電話がかかって来ることを
想定している様じゃないか…
夢うつつの様で
自分の携帯電話をとりあげる。
ダイヤルする前に
顔を洗いゴシゴシ拭いて
ペットボトルの紅茶を
グビグビ飲み干した。
気持ちを整えて
ドキドキする胸を抑え
相手が出るのを待つ。
…RRRRRRRR
…RRRRRRRR
知らない番号なんて…
…出ないか…



