沖田は落ち着かせるように言った。
沖「…落ち着いてください。僕はただ心配になって来ただけです。」
だが、紫音は首を横に振るだけ。
紫「嘘だ!初対面ほぼ同然の奴が心配するはずない!あんたも藤堂と同じように信じてないんだろ!?」
沖田は少しばかりめんどくさいことにした平助を恨んだ。
そこで沖田は紫音の体が震えていることに気づいた。
あの悲しげな顔、体の震え、紫音は何か暗い物を持っているんじゃないだろうか。
沖田は紫音の頭をそっと撫でながら言った。
沖「…あなたに今まで何があったのか、教えてくれませんか?」
沖田はこれ以上紫音が弱っている姿を見たくなかった。
初対面同然の彼女になぜここまで自分から関わるのか、その気持ちに気づくのはもう少し先…

