だから、紫音さんが僕にしか弱音を吐けないのは正直嬉しい。
みんなが知らない紫音さんを僕が知っているから。
そして、紫音さんをこんな風にしてしまった拓馬君が許せない。
紫音さんが一番信じて欲しかったのは彼だったのに、彼は気持ちがわからないだけじゃなく、紫音さんの存在まで否定した。
少しでも信じてあげれば、紫音さんは感情を無くすこともなかった。
だから、許せないけどもし拓馬君に会ったのなら、僕は説得する。
紫音さんの笑顔を取り戻すにはそれが一番だと思うから。
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