平助の言葉に紫音の瞳が少しだけ揺れたことに気づいた沖田は紫音の頭を撫でた。
固まる紫音。
生徒は様子を見ている。
沖田は紫音を見ながら言った。
沖「…この子の過去を先ほど聞きました。
正直に言えば、他の人を信じられなくなって当たり前なのにこの子はずっと耐えてきた。
たとえ、大切な人に裏切られてもなお、その人を信じ続けている。
今だって僕らが信じてくれないことに傷つき、逃げ出したいのに気遣っている。
…信じてあげましょうよ。
他人が信じてくれない代わりに、この場にいる僕らだけでも。
彼女が普通の人間であることには変わりないんですから…」

