だったら私はその一握りのひとになり、みんなの気持ちやおもいがわかる“素敵なヒト”になりたい。 「ニャーゥン」 白い天井を見上げながら、顔の横にいるシフォンに挨拶をする。 「シフォン、おはよう」 二人で暮らすには充分な部屋は、今はヒト一匹猫一匹で暮らしているためか、やけに広く感じ寂しさを演出させる。 私は父と暮らしているけど、今はその父も出張で一ヶ月も家を空けている。