そして。



「ゆっくりでいいんじゃないか?陽菜が許せる日がきたら、また仲良くすればいい」



「うん…」



あたしが頷くと。



「ごめんな、オレがもっと早くに陽菜への思いに気付いていたらこんなことにならなかったのにな…」



健人くんは謝った。



「ううん、あたしが怖がらずに告白すれば良かったんだよ…」



あたしがウダウダしてたから、こんなことになったんだ…。



「陽菜」



健人くんに呼ばれ顔を上げた。



「もう、陽菜のこと離さないから。だから陽菜もオレから離れんな」



「……っ。健人くん…」



「陽菜、好きだよ」



「うん、あたしも好きだよ」



あたしたちは小さな誓いのキスを交わした。



―END―