「もういい!!健人くんも陽菜も大嫌い!!二人して、あたしをバカにして!!さようなら!!」



二人でバカにして…?



バカにしてるのは、どっち…?



あたしが好きだって知ってながら健人くんと付き合った桃花じゃないのよ…。



「桃花!!」



桃花は、走って去ってしまった。



そんな健人くんに。



「追いかけなよ。」



あたしは声をかけた。



「え?」



「彼女でしょ?追いかけてあげなよ。今なら間に合うって」



本当は行かないでほしい…。



あたしの傍にいてほしい…。