「なにしてんだよ」 とても低く、怒ったような声… 顔を上げると… 悠雅…… 「離せよ。そいつ、俺のだって言ったよな?」 そう睨みながら言う悠雅。 この人のこと、覚えてたんだ…… 「っち、もーちょっとだったのにな」 そう、妖しく笑うチャラ男さん。 体を離され、そのまま倒れそうに なるのを、悠雅が支えてくれる。 「もう二度とこいつに触んな、俺らの前に現れんな」 そう、チャラ男さんに向かって 吐き捨てた悠雅。 その迫力に負けたのか、チャラ男さんはすごすごと去っていった。