疲れたあたしは、そう思いながら
近くにあった、木の下のベンチに
座って、ため息をつく。
「ねぇ」
顔をあげると……
「やっぱりそうだ」
…チャラ男、さん………
あの、声をかけてきた人だ……
逃げようと、立ち上がると……
「あ、ちょっと待ってよ」
そう、手首を捕まれる。
「なんですかっ…離してください」
振り払おうとするけど、できない。
「今、1人みたいだけど、彼氏は?」
「…っ、離して……」
「ダメだなぁ、ちゃんと守ってあげなきゃ…」
そう言いながら、強引にあたしを引き寄せるチャラ男さん。
「ちょっ……止めてくださいっ!」


