俺のもんだろ Ⅱ



疲れたあたしは、そう思いながら



近くにあった、木の下のベンチに


座って、ため息をつく。




「ねぇ」



顔をあげると……




「やっぱりそうだ」



…チャラ男、さん………




あの、声をかけてきた人だ……


逃げようと、立ち上がると……




「あ、ちょっと待ってよ」



そう、手首を捕まれる。




「なんですかっ…離してください」



振り払おうとするけど、できない。




「今、1人みたいだけど、彼氏は?」




「…っ、離して……」





「ダメだなぁ、ちゃんと守ってあげなきゃ…」




そう言いながら、強引にあたしを引き寄せるチャラ男さん。




「ちょっ……止めてくださいっ!」