火傷した指を見て、ため息をつく。 悠雅がキッチンに入ってきて 「大丈夫か?」 と心配してくれる。 「あ、うん大丈夫」 余計な心配はかけたくない。 保冷剤を出して、あたしの指に当ててくれる悠雅。 今日、どうしちゃったんだろう? 悠雅…すんごい優しくない? 「…ばかだな」 そういう悠雅。 こんな風に怪我をするのはもう4回目。 我ながら、ばかだと思う。 「わかってるよ」 そう、返す。