また、あたしの手を握る悠雅。 「こうしてると、結構温かい」 そういって、無邪気に笑う。 なんか、顔が熱い…… 今あたし、顔赤いかな… …暗くてよかった…… 「うん…温かいね」 そういって、あたしも笑う。 部屋に着くと、悠雅に上着を返しながら 「ごめんね、寒くなかった?」 と聞く。 …寒いに決まってるのに、悠雅は 「全然平気。」 そういってまた笑った。