買い出しをした帰り道。 また悠雅が当然のようにあたしの荷物を取り上げる。 いつものことだけど… なんだか嬉しい。 ゆっくりと歩いてくれてる悠雅。 そんな優しさの1つ1つが身に染みる。 「お前、寒くねぇの?」 と、悠雅が心配してくれる。 夜は肌寒くなってきた、この頃。 まぁ、10月だからね。 「大丈夫だよ」 そういって笑う。 温かいもん、心が。 悠雅が隣にいてくれるだけで… 心が、温まる。 ぎゅっと、あたしの手を握る悠雅。